光のもとでⅠ
「……は、すーいーはっ」
「きゃっ」
「……きゃ、じゃないわよ。まったく……。何考えてたの? 高速で目までグルグル回ってるわよ?」
「えっと……タイムリミットを明日の夜十二時に設定して色々逆算してた……」
「で? 藤宮司にはあげるの?」
「うん。桃華さんやクラスの人にも。あと生徒会メンバーと病院の先生と、マンションのコンシェルジュと……」
「……いったい何人にあげるつもりなの?」
呆れたような桃華さんに訊かれ、即答ができなかった。
「今数えてもいい?」
「いいわよ……」
「クラス全員に渡したいから、私を抜かした二十九人でしょう? そこに生徒会メンバーから一年B組のふたりを抜いた七人、病院の先生と看護師さんは七人、マンションのコンシェルジュも七人、それと栞さんと湊先生、秋斗さん、家族を入れると……桃華さん、どうしよう。五十七人もいるっ」
「きゃっ」
「……きゃ、じゃないわよ。まったく……。何考えてたの? 高速で目までグルグル回ってるわよ?」
「えっと……タイムリミットを明日の夜十二時に設定して色々逆算してた……」
「で? 藤宮司にはあげるの?」
「うん。桃華さんやクラスの人にも。あと生徒会メンバーと病院の先生と、マンションのコンシェルジュと……」
「……いったい何人にあげるつもりなの?」
呆れたような桃華さんに訊かれ、即答ができなかった。
「今数えてもいい?」
「いいわよ……」
「クラス全員に渡したいから、私を抜かした二十九人でしょう? そこに生徒会メンバーから一年B組のふたりを抜いた七人、病院の先生と看護師さんは七人、マンションのコンシェルジュも七人、それと栞さんと湊先生、秋斗さん、家族を入れると……桃華さん、どうしよう。五十七人もいるっ」