光のもとでⅠ
玄関を開けると唯兄に迎えられる。
いつもだったらお母さんも一緒なのに、今日はいない。
「お母さんは?」
「仕事の打ち合わせで幸倉に帰ってるよ」
「そうなのね……」
「お昼食べよ、お昼! もう、俺腹ペコ」
唯兄に促されて家に入り、手早く制服から私服に着替えてリビングへ行くと、
「あれ? このあとどこかに行く予定?」
「それを今決めようと思っていて……」
「ん?」
「唯兄、お仕事忙しい?」
「……何、なんのお誘い?」
唯兄は目をギラギラとさせながら、おうどんが入った丼を持ってキッチンから出てきた。
「あのね、藤倉の駅ビルに連れて行ってもらえたら嬉しいな、と思って……」
「行くっ! 仕事があってもなくても行くっ! 絶対行くっ!」
「良かった」
「じゃ、ちゃちゃっと食べて出かけようっ!」
いつもだったらお母さんも一緒なのに、今日はいない。
「お母さんは?」
「仕事の打ち合わせで幸倉に帰ってるよ」
「そうなのね……」
「お昼食べよ、お昼! もう、俺腹ペコ」
唯兄に促されて家に入り、手早く制服から私服に着替えてリビングへ行くと、
「あれ? このあとどこかに行く予定?」
「それを今決めようと思っていて……」
「ん?」
「唯兄、お仕事忙しい?」
「……何、なんのお誘い?」
唯兄は目をギラギラとさせながら、おうどんが入った丼を持ってキッチンから出てきた。
「あのね、藤倉の駅ビルに連れて行ってもらえたら嬉しいな、と思って……」
「行くっ! 仕事があってもなくても行くっ! 絶対行くっ!」
「良かった」
「じゃ、ちゃちゃっと食べて出かけようっ!」