光のもとでⅠ
 すぐに出かけることが決まり、おうどんを食べると私はノートパソコンに保存しあったレシピ帳を唯兄へのメールに添付して送り、レシピをプリントアウトしてもらった。
 これを出かける前に七倉さんに渡していけばいい。帰ってきたら生地作りをさせてもらおう。
 あとは唯兄と出かけて毛糸と、ラッピング用品を買うだけ――。

「用意できた?」
「うん。大丈夫」
「じゃ、行こっ!」
 元気よくゲストルームを出て二階で降りようとした唯兄に、
「ごめん、七倉さんに用事があるからエントランスで待っててもいい?」
「うん? いいよ? じゃ、ロータリーでね?」
 語尾すべてにクエスチョンマークがついていたものの、唯兄はあっさりとと許可してくれた。
 エレベーターを降りカウンターに駆け寄る。
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