光のもとでⅠ
「お疲れ様です」
言いながら歩く唯兄のあとに続き、
「唯兄」
「ん?」
「静さんや園田さん、澤村さんと須藤さんにも渡したいのだけど、月曜日の唯兄の予定ってどうなってるかな……?」
「……しゃぁないな。夜だったら連れてきてあげられる」
「本当っ? 月曜日は病院にも行かなくちゃだから行く場所いっぱいなの」
私はあまり深く考えていなかったと思う。
学校に行けばみんなに渡せると思っていたし、病院へ行けば先生たちに渡せると思っていた。病院へ行く途中、真白さんのところに寄ればいいとか、その程度にしか考えていなかった。
そんな中、ひとつだけ疑問に思ったのが幸いだったのかも。
「三年生は自由登校になっているのだけど……。どうやったら久先輩と茜先輩に会えるだろう?」
「……リィ、あのさ、念のために七十三人の内訳を聞かせてもらおうか?」
「え? えーと、クラスメイトでしょう? 生徒会メンバーでしょう? 病院の先生たちと、ホテルでお世話になっている人たちと警護してくださってる方々。それと、朗元さんと真白さん。あと家族とマンションの人とコンシェルジュの皆さん?」
言いながら歩く唯兄のあとに続き、
「唯兄」
「ん?」
「静さんや園田さん、澤村さんと須藤さんにも渡したいのだけど、月曜日の唯兄の予定ってどうなってるかな……?」
「……しゃぁないな。夜だったら連れてきてあげられる」
「本当っ? 月曜日は病院にも行かなくちゃだから行く場所いっぱいなの」
私はあまり深く考えていなかったと思う。
学校に行けばみんなに渡せると思っていたし、病院へ行けば先生たちに渡せると思っていた。病院へ行く途中、真白さんのところに寄ればいいとか、その程度にしか考えていなかった。
そんな中、ひとつだけ疑問に思ったのが幸いだったのかも。
「三年生は自由登校になっているのだけど……。どうやったら久先輩と茜先輩に会えるだろう?」
「……リィ、あのさ、念のために七十三人の内訳を聞かせてもらおうか?」
「え? えーと、クラスメイトでしょう? 生徒会メンバーでしょう? 病院の先生たちと、ホテルでお世話になっている人たちと警護してくださってる方々。それと、朗元さんと真白さん。あと家族とマンションの人とコンシェルジュの皆さん?」