光のもとでⅠ
31
部屋に残ったのは三人。
「唯は正気に戻ったみたいだし、翠葉も大丈夫そうだな?」
ふたりコクリと頷くと、蒼兄もほっとしたのか表情が和らいだ。
「俺は少し部屋を片付けなくちゃいけないから自室に戻るとして……。唯、あれはあっちに置いたままでいいのか?」
「……あんちゃん、預かっててもらっていいかな? 俺はまだちょっと……」
「わかった。じゃ、俺の部屋に置いておく」
そう言って蒼兄は部屋を出ていった。
ドアが閉まればまたふたりの空間になる。
「リィ、教えてもらいたいことがあるんだ」
そんなふうに唯兄が切り出した。
「どうしてリィの手もとにオルゴールがあったの?」
「最初から話してもいいかな?」
「できればそうしてくれるとありがたい」
私は枕を抱えるようにして座り話しだした。
「唯は正気に戻ったみたいだし、翠葉も大丈夫そうだな?」
ふたりコクリと頷くと、蒼兄もほっとしたのか表情が和らいだ。
「俺は少し部屋を片付けなくちゃいけないから自室に戻るとして……。唯、あれはあっちに置いたままでいいのか?」
「……あんちゃん、預かっててもらっていいかな? 俺はまだちょっと……」
「わかった。じゃ、俺の部屋に置いておく」
そう言って蒼兄は部屋を出ていった。
ドアが閉まればまたふたりの空間になる。
「リィ、教えてもらいたいことがあるんだ」
そんなふうに唯兄が切り出した。
「どうしてリィの手もとにオルゴールがあったの?」
「最初から話してもいいかな?」
「できればそうしてくれるとありがたい」
私は枕を抱えるようにして座り話しだした。