光のもとでⅠ
 自分に十人の警護がついていることを、今日初めて目の当たりにした。
 病院に入ると真っ直ぐ九階へ上がり、相馬先生にプレゼントを渡す。
 とくにこれと言ったリアクションはなく、
「もらってやる」
 と、どこまでも俺様な一言。
 なんというか、このくらいの反応のほうが助かるといったら助かる。
 変にかしこまられたり、恐縮されてしまうとちょっと困るのだ。
 残り、楓先生と小枝子さんに渡したいと話すと、相馬先生がPHSから方々に連絡を取ってくれた。
 しかし、楓先生は手術中で渡すことはできず、代わりに九階までやってきてくれた小枝子さんに楓先生のプレゼントも託すことにした。
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