♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥
車のライトが近づいて来ると
雷馬は すみれを抱え
車のところまで 早足で進んだ。
後部座席に
すみれを そっと寝かせると
ライアンに声をかけた。
「おい!早く乗れ!
狼でも 風邪をひく」
ずぶ濡れの ライアンは
捨てられた子犬のようだった。
情けない顔で雷馬を見つめる。
「いいの?僕を 許すの?」
「・・・ああ、お前とは
種類は違っても
同じ狼だからな・・・
憎んだり出来ない・・」
ライアンは 雷馬の言葉に喜んで
走ってきて 後部座席に 乗り込もうとドアに手をかけた。