♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥
リビングで


狼男のDVDを

真剣に見入って


涙を流し 


ティッシュを

握り締めるすみれがいた。




雷馬は


すみれの隣に腰をおろし



すみれの右手を握り締め


片方の手で すみれの体を抱き寄せた。

そうしてから

そっと すみれの頬をつたう涙を


舐めた。


「うわっ!また!なに?」



「舐めた。

甘い」



「まさか!涙だよ?

塩辛いでしょ?」



雷馬は 首を横に振った。



「いや……甘くて

癖になる」



すみれは


恥ずかしくて

顔を両手で覆った。
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