♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥
いつもは

車の中にいる雷馬が

今日は いなかった。


「あれ?

あの……雷馬くんは?」


「お坊ちゃまは

本日学校を休みました」


「え?なんで?

病気?」


「さようです」



車がゆっくりと

振動もなく発進していく。



「風邪?」


「いえ

きっと お坊ちゃまが

話されると思いますので」


それ以上は聞くなと

執事の背中は

言っているようだった。
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