♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥

執事は　


「こちらのケースを


すみれさまに　お渡しするようにと

雷馬さまに　頼まれました。


どうぞ」


そういって　執事はブリーフケースを


すみれに渡した。



「これは」


いつか　雷馬が


バイト代と言って見せてくれた


札束がぎっしり入ったブリーフケースだ。




「それと


今日で　バイトも終りでいいと


お伝えするようにと……」


「え？でも
まだ約束の

回数終ってないけど」



「もう……いいそうです。

今まで　お疲れ様でした」


そう言って執事は頭を下げ


雨の中　外へ出ると


後部座席のドアを開け

すみれが濡れないように

傘をさしかけてくれた。


「こちら

お持ち下さい。濡れてしまいますから」


そう言って　黒くて大きい傘を渡された。