♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥
執事が言った。
「雷馬さまの 言うとおり
調べてみました。
ライアンは 同じ狼の血族の者でした。
種族は 違いますが
彼にも掟の通り
儀式の時期が近づいているようで
どうやら 自分に相応しい相手を
探しに日本まで来たようです」
雷馬は ソファから立ち上がり
窓の外を見た。
外は冷たい雨が降っていた。
窓に手を当てると
「舞香を 生涯の相手に決めて
連れて行ったのか?それとも」
そういいつつ
雷馬は 自分の考えの
恐ろしさに震えた。
恐ろしいとはいえ
人狼の宿命。
ライアンも 俺と同じ人狼だった。
そして、俺とおなじく
生涯の相手、もしくは ふさわしい生け贄を
探していたと言う事だ。
人を生け贄として食う。
そんな事したら ただの怪物だ。
人の面を被った怪物になってしまう
それは
俺にとっては
人間として生きられない事と同じだ。