生まれた愛
私の目の前には信じられない光景が
さっきまで私を見送ってたはず
私の目の前には息を切らした翔が居た
「手紙読んでくれたことはもうわかってるよ」
「……嘘でしょ(笑)」
冗談きつすぎるよ
「嘘なら俺最低じゃね?」
明るい声で言うけど
それこそ冗談に聞こえなかった
「時間あるならちょっといい?」
「……うん」
驚きの事実で動揺を隠せない
動揺したままの私に気を使うように
私が座る場所を綺麗にしてくれる
二人座る校舎裏
いつもふざけてる翔とは思えないほど真剣な顔をしている