生まれた愛
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小学5年生の頃の話
空と翔と3人でいつも一緒に居た
「なあ千尋!今日も学校終わったら公園で遊ぼうぜ!」
まだ幼い顔をしていた空はランドセルを背負って校門を出た
女の子の友達も居たけど
なんとなく空と翔と一緒にいる方が楽しかったから
遊ぶってなる時はいつもその2人だった
「いいよー帰ったらすぐ行くね!」
その時、翔は風邪を引いて休んでいた
家に帰って空と約束した公園に向かう
思えば空と2人で遊ぶのも不思議な感覚だった
いつもは翔も一緒だったし
でもそんなに気にしてなかった
空はなんとなく一緒にいると落ち着くし
しばらくすると空がやってきた
「千尋ー!」
いつも無邪気だった空は私に手を振った
私も手を振ると空はサッカーボールを持ってきていた
「公園と言ったらサッカーだろ」
「やだ!」
男の子の遊びがよくわからない私はサッカーなんてもってのほか
「えー!じゃあ何すんの?」
「かくれんぼ」
「2人でやってどうすんだよ!」
「いいじゃんいいじゃん!やろーよかくれんぼ!」
「もーわかったよ」
空はサッカーボールを置いた