生まれた愛





無言のまま公園に戻り




ベンチに座る



空の顔は少し強張っていて





「ありがと」




私が言うと空は





「お前!死ぬとこだっただろ!」



私の肩を掴んで涙目になる空

その目は見たことないくらい真剣



「なんで泣いてんの?」


私がそう言うと空は



「お前がいなくなったら
俺は誰と学校楽しめばいいんだよ!」




私はそう言われた瞬間



途端に空との思い出が走馬灯のように頭の中に巡ってきた




急に空が愛しくなって



私は空を抱きしめた









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