生まれた愛




そして放課後



あたしはついに





やつの生態を暴くことにした




ぜってーおかしい!



校門の裏でそれも人気のいないところで一体何してんだよ!




もう好奇心が止まらなかった




絶対面白いやつだと思った




あたしは校門裏であいつを待ち伏せした








カサカサっと音がする





ん?人の足音じゃないな?




何だろとしたを見てみると




「ニャーーー」




小さい猫と大きい猫がつぶらな瞳でこちらを見ていた




「ん?どうした?」



あたしは2匹に問いかける



「何も持ってないよ」


「ぅぅぅぅゔゔーー!
にゃーー!!!!」



「うるさーい!威嚇したなー!?
にゃーー!!」


「うぅにゃーー!!!」


「うるさいにゃぁーー!!」



「おい、やめろ!」



「え?猫が喋った?」



あたしは目を疑った



しゃ、喋る猫?


まさかポ○モンのニャ○ス!?




「お腹空いたんだよこいつら
離れろ」




「……?」



後ろから声が聞こえて



スッと人の姿が現れ



地面に肉じゃがを置いた




「あーー!あんた貧乏なのにあげていいのー?」



おもくそ失礼なことを言うあたし


そう、現れたのはあいつ



名前はわかんないけどあいつが現れた



「誰が貧乏だよ!
いつも食えそうなご飯をこうやってあげてるんだ!」



ほーなかなかツッコミが鋭いようで




「この子達捨て猫なの?」


「多分な、かわいそうだよなー
買ってやりたいけどうちアパートだからなー」


「お前、いいやつだな」


あたしはそいつの肩に肘を乗せる



「なんだお前馴れ馴れしいな」


「お前もお前って言ってんじゃん」


「お前がお前って言わなきゃお前って言わねーよ」




なんだこいつおもしろっ




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