生まれた愛



その次の日




あたしは給食とかあんまり残さないたいぷなんだけど



今日は小魚をいっぱい残した



むしろ他のクラス、学年の残ってる小魚を全部袋に入れてカバンにしまった






肉じゃがじゃ絶対お腹壊すと思って






放課後




あたしは校門裏に行った



今日も来るかな?




猫というよりは



あいつ






あたしが鳴き声出せば来てくれるかな?





「にゃぁーー!」



1人で恥ずかしいけど鳴き声であいつを呼んだ




でも誰も来ない




あれ?せめて猫くらい来いよ



なんて思った





そんな時





後ろから聞こえた足音



あたしは勢いよく振り向いて


小魚を取り出した



いっぱい持って来たよってあいつに見てもらいたかったから


喜ぶ顔が見たかったから




「……あれ?」



振り向いたら昨日の女の子だった




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