生まれた愛





「ごめんなさい、空を探してたんだけど
どこにいるかわかるかな?」



昨日の女の子はよく見るとかなりの美人さん




「空って、あいつ?」


「あ、いつもここに居ると思うんだけど
あれ?2組の小島さんだよね?」



あたしはこの子を知らなかった



なんで知ってんだろ?って思ったけど



「そうそうそうそう
あたしが小島結衣ですよー!
お嬢ちゃんが子猫ちゃんだったらあたしもう持って帰るどころじゃ済まないよー!」



テンションマックスで絡んだ


「あ、あははは
ありがとうー」






うん、あなたの反応は正しい反応だよ




「千尋ーー空坊いたかー?」




今度は背の高い短髪の男が来た




「んーーわかんない
小島さんはいつもここにいるの?」


「いやー?昨日初めて来た」





この子千尋って名前なんだ



「あれ?翔、あれ空じゃない?」



「ん?あーっぽいな」



千尋が指す方を見てみると




先生と何やらもめてる様子




「だから!俺は猫を助けたかったんだよ!」


「でもなー給食の残りを食べさせるのはダメだろ」


「じゃあ動物が死んでもいいっていうの?」


「そういうことじゃなくてだなー」



困った顔を見せる先生



千尋って子と翔って奴はあいつのところに向かった




「そらー!何してんのー!」



千尋はあいつに向かって走って行った





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