生まれた愛
第8章…現実




◎空side◎







結衣がトイレから戻って来た




「おまたせーー」


「おう」




まだ気持ち的にブルーになってる俺はテンション低め



「あーーまーだ落ち込んでるの?
シャキッとしろー!君は男だろー!」



「お前は立ち直り早すぎだ」



結衣を知れば知るほど感心してしまう



いつもこんなに元気なのは並大抵の人じゃ出来ない



もちろん落ち込んだ直後にこんなに切り替え出来るかと言われればもっと出来ない




「ふっふっふー
空豆、あたしの格言を聞くかね?」


「……なんだ?」


「ゴホン!」



わざとらしい咳払いをする結衣



「吾輩はだるまさんである!」




……なんだそれ?




ポカンとする俺を見て結衣は答える



「だるまさんって転んでも立ち直るでしょ?
落ち込んでる暇なんてないってことだよ
ネガティヴな時間ほど人生に勿体無い事はないからね
そういう時もある!七転び八起きだよー」




悪い事したのは俺の方なのに




また結衣は励ましてくれている






やっぱりすげーなーと思った








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