生まれた愛




◎空side◎




すごく恥ずかしい





だから電車に乗るまであまり結衣の顔を見れず話も出来なかった






あーどうしよ




とりあえずなんでもいいから話そう





「今日、楽しかったね」




俺が一言言うと





結衣はパーっと顔が明るくなり




「本当楽しかったー!サイッコー!!」



「あーうるせーうるせー!
電車ん中なんだから静かにしろ!」




いつもの結衣に戻った



やっぱこういうテンションの結衣が好きだな




最寄りまで着くと



手は繋がず普通に帰った



「そらぁー歩くの速いー
あたし疲れてそんな速く歩けないよ」


「なんで逆にそんなおじいちゃんみたいなスピードで歩いてんだ?」


「疲れたから、てか彼氏は彼女と歩くスピード合わせろよ!それでも男か!」


「うるせーな!」



「おんぶしろっつってんだよ!
察しろ鈍感男!」



「いちいちムカつく言い方するな!」




結局おんぶをしてやった











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