生まれた愛




俺が言うと黙ってしまうお母さん





しかしその重い口を開いてくれた




「ついこの間、翔から連絡来て
大阪にある工場で働いてるらしいの」



工場……



「住所とかはわかります?」



「うん」






翔のお母さんは住所を教えてくれる




大阪って遠すぎじゃねーか!?



「空、お金ある?」


「まあ、バイト代貯めてたし」


「うん、じゃあ行こう」





行動力えげつねー!!



でもそれが1番いいだろう



今翔に会えるのは俺らくらいしかいない



「ありがとうございます!」


俺は翔のお母さんにお礼を言う




すると



「千尋ちゃんには本当に申し訳ないってこと伝えといて」



「わかりました」




俺と結衣は駅へと急ぐ





「新幹線乗ればいいんだよね!?」


「大阪までだな」




駅に着いて電車に乗り


東京駅に着いて新幹線のチケットを買う




「自由席だけどいいよね!」


「この際なんでもいい」


自由席を選んだけど



たまたま席は隣だった




「年末なのに珍しいな」


「ラッキーだね、よしいこー!」




新幹線に乗る



こっから3時間くらいかな?



翔が居る大阪まで本当に向かっている




翔の本当の気持ちを知るために
















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