生まれた愛





俺はなぜか身震いがした







ずっと離れていたはずの2人が




また会うのは大丈夫なのか?





「じゃあとりあえず今日はデートしよー!」



結衣は無理矢理俺の腕を組んで歩く






うん、まあいいか





俺と結衣は大阪の街を歩いた



特に休む間も無くずっと歩いた




結衣は足遅いのにどうしてそんなに歩けるのか不思議なくらいだった




たこ焼きも食べてお好み焼きも食べて




あの名物の人形とも一緒に写真を撮った



色々歩いたはずなのにまだ知らないところがたくさんある




好奇心旺盛な結衣はこれでもかと言うくらいにはしゃいで笑っていた




うん、こんな彼女が居ると本当に楽しい




いつの間にか夜になる




もうだいぶ遅い時間だと思う



「ねえーそぉらぁ泊まるとことか決めてないよね?」



俺はまた結衣に任せきりにしていたせいか何も考えていなかった


「そうだよなー」




もう、夜の9時だ



泊まるとこ…泊まるとこ…




俺は一生懸命考えた




ベンチみたいなところで俺らは座っている



結衣はクタクタに疲れているせいか俺の腕を組んでくっついている





……くそう



俺は今なら下心全開でも許される




結衣の胸がまた当たってるんだよな





そう思えば思うほどまたいつかの理性崩壊率が上がっていく






こんなに栄えてる街だ




俺が求めてるものがあるはず




………






俺はラブホを探した










< 226 / 262 >

この作品をシェア

pagetop