生まれた愛
俺は翔の胸の辺りを軽くポンっと拳で叩く
「絶対に見捨てるようなことはするなよ
千尋のためにここまで来たんだ
だったら翔は千尋のために広島まで俺らと一緒に行こうぜ」
また翔はゆっくりと頷く
「ありがとう…
久しぶりに2人に会えてよかった……」
涙を流す翔
それを見た結衣が翔の頭をくしゃしゃにしながら
「まだ本題終わってないんだから泣くなー!
明日大阪駅でまた新幹線乗るから
朝の9時に待ち合わせね」
そう言って結衣は頭をくしゃしゃにした後両手で肩をポンポンと叩いてあげていた
…はん!別にいいけど触りすぎじゃねーかな
なんてふてくされる俺
「おっとー?空君嫉妬しております!」
「してねーわやめろ」
ニヤニヤしながら俺の腕をぎゅっと抱きしめる結衣
「……え?お前ら付き合ってんの?」
翔が目を丸くさせて言った
「あ、そっか知らないんだ
空と付き合ってるの」
結衣はピースしながら翔に笑顔を向けた
「へえーーー変わるもんだなあんなに喧嘩ばっかしてたのに」
「喧嘩ばっかは今でも変わんねーよ」