生まれた愛






「空ーちょっとこっち来い」



どこからか声がする



声の方を向くと

結衣と千尋が居た




さっきの声は結衣の声




「なに?」



俺は二人のところに行くと



「さあ、行こうか、」



結衣は俺の背中を押しながら歩く





なになに?



あいつら二人に任せるってこと?



大丈夫か?



千尋の顔をチラッと見ると



相当深刻そうだった





俺と結衣は屋上の階段から降りて四階の廊下で待つことにする




「大丈夫か?あいつら」



「……わかんない」




結衣の顔もいつになく真剣




俺は千尋の深刻そうな顔を思い浮かべる



そしてあの日の電話の件も思い出す




それと何か関係あるなら……





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