生まれた愛








千尋と二人で歩く帰り道



千尋はさっきの話があってかあまり喋らない




俺も緊張してるし




「ねぇ空」



「ん?」



先に話をふったのは千尋



「言いたいことあるなら言ってよね」



「んがぁ!?」



なぜバレてる!




「なぜバレてる!みたいな顔してるけど」




これもバレてる!



「空はわかりやすいんだよ
何でも言っていいよ。
聞いたげる」




聞いたげるじゃなくて…


お前が一番重要なんだよ!



「ほらー早く」



千尋も待ってくれてる


言うなら今しかない




「えっとー
俺と暮らさない?」



「………ふぉえ?」




思わずまぬけな声を出す千尋



待って!言い方が悪かった!



「ほら!千尋、広島に帰ることなっちゃっただろ?
それじゃ赤ちゃんが産まれるまで一緒に居られないだろ?」



「……一緒に居られない…か」



ドキッ!!



どこ繰り返してんだよ!

ちょっとドキッとしちまった






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