生まれた愛
第6章…重み
次の日の朝
昨日の余韻がまだ残っているからか
少し足が重たく感じる
いやーやりすぎたかなー?
別れたばっかだったもんなー千尋
色んな思いを頭に巡らせながらどんな顔をして千尋に会えばいいのかを考えていた
「よー!」
背中を軽くポンッと叩かれる
誰だ!こんなにも悩んでる俺をバカにしてるやつは!
バカにしてるやつはあいつしかいなかった
「おうおうおう!しけたツラしやがって!空豆が!」
このテンション
結衣だ。
「うるせーなー」
「まさかお前、本当に千尋にちゅーしたんじゃないよな!?」
ば、ばかやろー!
ちゅーはしてない
しかし何もなかったと言えば嘘になる
だからこそ少し動揺した
「し、してねーわ!」
「はあ!?なんだその動揺は!
吐け!なにした!」
「何もしてない」
「吐けこらー!」
俺の口を無理矢理開けようとする結衣
「口開けても吐かねーよ!」
という具合に朝から疲れたわけで
少し気が楽になったのも結衣のおかげなのかも知れない