責められたい
8時40分



ほとんどの社員にコーヒーを配り終え、給湯室に片づけに向かう。

といっても、コーヒーメーカーはフロアーに置いてあるから、特に給湯室にいく用事もない。




けれど――
私には、必要なのだ




廊下の隅にある給湯室は、狭くて暗い。
非常階段の前にあるため、ほとんど人が近寄らない死角なのだ




私は、お盆を手にゆっくりと向かう。

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