総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
メグさんがみんなに頭を下げる。
「当たりめぇだ。バカ。」
一番近くにいたカラがメグさんの頭をペシッと叩く。
笑うメグさんは、スゴク嬉しそうだ。
「ヒサさん、器具そろいましたです。」
ドアの近く、サヨさんがちょこんと立っている。
「りょーかい。さすが、仕事が早いねぇ。」
アキが後ろに頭を垂れ下げながらサヨさんを見る。
「できるだけ使いたくないのです。そのためにも、無傷で帰ってくるです。」
サヨさんは泣きそうな顔だった。
赤く上気した頬がそれを物語ってた。