総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
そう言ったミズキの頬は少し赤くて、なんだか笑えた。
「わ、笑うなよっ・・・。」
「ごめん、ごめん。」
無口でほとんど表情に出さないミズキが、ここまで顔を赤くしてるのがなんだか笑えてしまって止まらなかった。
貴方が、あたしの前に来るまでは・・・。
「じゃあ、俺らは着替えてくる。」
アサが、後ろ手に手を振りながらドアの方へ歩いていく。
それに続く、貴方以外の皆・・・・。
「「「「「「女神に誓って、必ず勝ってくる。」」」」」」
振り向いて言われた皆のその言葉に、涙が出そうになった。
―――――ぎゅうっ・・・・・
不意に後ろから抱きしめられる。