総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

「俺は、絶対に勝って帰ってくる。」


「ひ・・・。」


「お前も連れて行く。お前は知らなきゃならねぇことがある。」


「・・・・。」


「絶対にお前を護る。」


あたしを自分の方に向けて真正面から抱きしめてくれる。


「・・・・。怖いか・・・?」


心配そうな目であたしを見つめる。


「怖いよ・・・?みんなが、ヒサが傷つくんじゃないかって。」


「自分の心配しろよ・・・。」


「みんなが無事ならいい。」


あたしはね、どうなってもいいんだよ?


< 111 / 373 >

この作品をシェア

pagetop