総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「俺は、絶対に勝って帰ってくる。」
「ひ・・・。」
「お前も連れて行く。お前は知らなきゃならねぇことがある。」
「・・・・。」
「絶対にお前を護る。」
あたしを自分の方に向けて真正面から抱きしめてくれる。
「・・・・。怖いか・・・?」
心配そうな目であたしを見つめる。
「怖いよ・・・?みんなが、ヒサが傷つくんじゃないかって。」
「自分の心配しろよ・・・。」
「みんなが無事ならいい。」
あたしはね、どうなってもいいんだよ?