総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
狂獣連合が勝てば。
みんなが笑顔なら、それでいいんだ。
「お前の、笑顔は必ず守ってやる。」
ヒサは抱きしめる腕に力を入れたかと思うと、強引にあたしの唇を奪った。
「ンっ・・・・。」
あたしの視界が涙で歪む。
ヒサ・・・好きだよ・・・。
誰よりも、何よりも・・・・。
貴方が好き。
お兄ちゃんの事も、ヨウの事も。
今だけは、どうでもいいと思えた。
このまま時間が止まってしまえばいいと思えた。