総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

歪む視界。


両目にたまる涙。


その涙が、落ちる前に離れた唇。


ヒサの視界には、あたししか映ってない。


それが嬉しくて、あたしはほほ笑んだ。


「ヒサ、ケリ。つけようね。」


「あぁ。支えて・・・くれるか?」


「もちろん。」


あたしは、いつでもあなたの見方だから。


どちらからともなく、あたしたちはまた。


唇を重ねた・・・・。





< 113 / 373 >

この作品をシェア

pagetop