総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
そして、いつもと大きく違うこと。
それは、みんな赤のカラコンをしていること。
「その目、どうしたの!?」
「あぁ、俺が貸したの。こうやって皆でするでかい戦争のときはトップの証として赤の目になるんだ。」
ユウコがわかりやすく説明をくれた。
すごい・・・まるで獲物を目前にした獣だ。
「んじゃ、行くか。」
ヒサに手を差し伸べられる。
あたしは、その手を握って玄関を出た。
さっきまで真上にあったであろう太陽は、その姿を闇に隠そうとしていた。
「お前ら、それぞれ集合は大丈夫か。」
「連絡済だ。」