総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
落したタバコをぐしゃりと踏み潰しながらにやりと笑った。
「ごちそう様。」
「随分と遅い食事だったな。ハゲ。」
聞きなれた声に後ろを振り返る。
副総長がソイツに向かって頭を下げていた。
「おぅ、チビ。早かったな。」
「当たり前だ、なめんな。」
小さい体の割にでかいバイクに跨るミズキ。
「"ガラガラヘビ"相手に、よくもまぁゲームを仕掛けてきたもんだな。」
未だ、止まない喧噪を見つめながらミズキが呟いた。
ガラガラヘビはさっきあいつが言ってたもう一つのあだ名。