総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
袋に鼻を近づけたミズキは驚いた顔をした。
そして、また般若のような形相になり。
「これ、"小麦粉"じゃねーか!」
「そうだぞ。俺は薬なんてしねーからな。持ってるわけがねーだろうが。」
「はぁ・・・・・。」
呆れた、とでも言う様にため息をつかれた。
「んで、無線機は壊した。」
「壊したぁ!?」
ほんっとコロコロ表情が変わって面白い奴だなぁ。
「あー持ってるのがめんどくさくなってよー。地面に叩き付けたら壊れた。」
「~~~~っ当たり前だ!このくそ坊主!!」
笑う俺と怒るミズキ。
他の奴らの戦争がどうなったかなんて、本人から以外聞きたくねーだろ?
だから、壊すしかなかったんだよ。