総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

そのままあたしを支えるように抱きしめるヒサ。


「は、離せっ!る、ルイ~!」


あたしは、前が見えずじたばたと手を動かしながらルイのいる場所を探す。


「ったく。油断も隙もありゃしねぇ。」


なんだか、揺れている・・・。


あたし・・・運ばれてない?


どうやら、ヒサはあたしを抱きかかえたままいつもの部屋に向かっているらしい。


あたしは、銅像か何かか。


もういいや・・・歩く手間も省けたし・・・。


好きにしてくれ・・・・。


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