総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
錆びれたドアは、耳を塞ぎたくなるような音を立ててゆっくり開いた。
むわぁっと、中から出てくる砂埃。
完全にドアが開き、薄暗い倉庫の中に光がさす。
俺達を待っていたのは、闇虎のメンバーの約2倍の人数。
「そ、総長・・・・!これ、全部POSEIDONっスか!?」
チグサが驚きの声を上げる。
「こ、この前と比になんねぇ!」
襲撃に遭った奴らは、恐怖していた。
特に、その奥にいる1人の男を見たときこいつ等の顔から闘志はなくなっていた。
「おい、ふざけんなよ。」
後ろを振り返り、ふざけた面してるメンツの顔を見渡す。