総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「はぁ。ヒサ、キャベツ切るから離してやれ。」
ルイがあたしたちを見ながら包丁を片手に話す。
「わかった。」
そう言ってヒサは、あたしを開放しキャベツが来るのを待ち始めた。
離してくれたのは嬉しいけど、キャベツに負けたのか・・・・。
少し悲しい。
けどヒサは、離してくれただけで。
「なんで、違うイスに座ろうとしてんだ。」
どうやら、あたしのイスはヒサの膝の上らしい。