総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
なぜなら。
「おにぃ・・・ちゃん・・・。」
ヤミが、1人で出てきたからだ。
「どうぞ。総長がお待ちです。」
深々と頭を下げて、俺達を招き入れようとする。
チラリとヒサを見ると真っ直ぐその、奥を見つめていた。
「行くぞ。」
黒兎の面子が見守る中、俺達3人はヤミの後をついていった。
レナちゃんの表情は、よく見えなかった。
「どうぞ。」
先に行ったヤミの背中が小さくなる。
俺達も続く。