総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

思い出せ。


あいつらの笑顔を。


思い出せ。


俺が今日、ここに来た時の覚悟を。


もう一度前を向き、目を開いた。


そこには、もうヒサの手はなかった。


シンが、俺の目に映った。


だけど、今度はもう乱れない。


冷静でいられる。


シンが俺を見て、ニヤリと嗤った・・・・・気がした。


俺は、一歩前に出た。


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