総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
今まで、付き合った女たちの事をふと考えてた。
皆、大切だったけどヤるためだけの女。
怖かったんだよ、大切な女が出来たとき俺も親父みたいに手を挙げちまうんじゃないかって。
それ以上には、なれなかった。
なりたく・・・・なかった。
だから、それ以上の感情を持たないように好きにならないようにしてたのに。
気づいたら、自然に目が追ってて頭で考えてて。
気づいたら、プリンセスは俺の考えなんて無視して心の中にいた。
今思うと、笑えてくるよ。
あぁ、何バカらしいこと考えてたんだって。
人を好きになることに怯えてた俺を、優しく包んでくれた。