総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
妖狼の旗と共に風に揺れる。
「総長、メグさんと連絡が取れました。」
「ごくろー。貸してみ。」
副総長から、バッジを受け取り耳に当てる。
「アキさん!お疲れ様でした!!」
メグの元気のいい声が聞こえる。
あぁ、終わったと思った。
やっと、実感がわいてきた。
盛大なため息をついて見せた。
「ん?どうかしたんすか?アキさん。」
不思議そうに聞いてくるメグに「なんでもない」と答え耳から外した。