総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「はっ、まぁいい。早く言えよ。」
「ッチ・・。」
小さく舌打ちをして、もう一度レナちゃんの方を向いたヨウ。
どうやら、言う覚悟が決まったらしい。
言うなら早く言え、これ以上レナちゃんを不安にさせるんじゃねぇ。
「俺達は"腹違いの兄妹"なんだ・・・・。」
「・・・!?」
呟かれたヨウの言葉はどうやら、レナちゃんに届いたらしい。
レナちゃんの顔が青くなる。
それと同時に、倉庫内にシンの嗤い声が響いた。