総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
俺は最初、レナに近づいたのは監視するため。
俺らに近づいてくる女は大抵どれも同じ奴らばっかりだった。
肩書き、ルックス。
ただ、それだけのために近づいてきた。
サヨとメグは、俺達が"拾ってきた"奴らだ。
俺らのところに来るまでは、今よりもっと荒れてた。
サヨなんてここにきても、1か月は口を利かなかった。
レナが"何かを抱えている"ことは、一目見てすぐにわかった。
だけど、俺はそれがほかの女たちと同じような事を考えていて、すぐに尻尾を出すさと簡単に思っていた。
だけど、違った。
それ以上に、もっと暗くて重たいもんをレナは抱えてた。