総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
あたしの隣、つまりヒサの横に座ったユウコが前に居るミズキに聞く。
「なんで。」
「え?だって髪型が・・・。」
「・・・!!!?」
ミズキは恐る恐る、両手を両耳の下へやる。
どうやら自分では気づいてなかったらしい。
それをやったと思われる張本人は、横で腹を抱えて丸くなっていた。
たぶん笑いをこらえているのだろう。
まぶしいから、頭を向けるな、こっちに。
「おぅ、ハゲ・・・。んだよ、この髪。おちょくってんのか・・・?」
般若顔のミズキが、カラに問う。