総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】

それから、いつもの部屋に行くときはレナがいないかなーってドキドキしながらドアを開けてた。


いるときは、嬉しさで抱きついたりして怒られたけど。


いないときは、もしかしたらヒサのところにいたりするのかなってマイナスに考えたりして。


あぁ、俺って意外と小さい嫌な奴だなって思った。


ミズキと笑ってたり、シュウが頭撫でてたり。


最初は俺も、傷ついた心が少しでもこいつ等といる時間で癒えればいいと思ってたけど。


さすがに、今はそう思えない。


俺が癒してやりたい。


俺が笑顔にしてやりたい。


俺が、守ってやりたい。


‥‥‥だけど、俺じゃ駄目だった‥‥‥。


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