総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
そんなわけないのにな‥‥っ。
気まずさが残るだけなのに、そんなことできるわけねぇよ。
あの時の俺は、お人よしという名の"臆病者"だな。
心の隅で、俺が最後に呟いた言葉がレナに聞こえてたらいいなーって思ってた。
だけど、こんな俺に神様はチャンスを与えてくれるはずもなかった。
だから‥‥‥。
「いらっしゃい。そろそろ、"俺達"もケリつけるときが来たみたいだね。」
「笑わせんな。早く潰れてくれ。俺の手で。」
「潰してくれるの?それは、楽しみ♪」
チャンスは自分で作って掴もうと決めた俺にもう、"負ける事"は許されない。