総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
神VS獣
あたしは、ヤミと一緒に少し離れた場所で見ていた。
あたしが原因でなった戦争だけど、あたしが近くにいても邪魔になるだけだし、人質になりかねない。
どっちにしろ、近くにいればあたしは必ずヒサの足でまといになる。
どうしたらいいかわからず、ただ呆然と立ち尽くすあたしにヤミが
「こっちにおいで。」
優しく手を引いてくれた。
大好きだった手があたしの手をまた、引いてくれた。
近くにいてはいけないことは、痛いほどわかるのにその場から離れたくなかった。
正直言うと、ヒサの一番近くにいたかった。
ヤミが声をかけてくれなかったら、あたしはヒサに縋(すが)り付いていた。
ゆっくりとした動作で立ち上がり、さっきの衝撃で口に溜まった血を吐き出すシン。
そして、それを静かにただ、見つめるヒサ。
あたしが原因でなった戦争だけど、あたしが近くにいても邪魔になるだけだし、人質になりかねない。
どっちにしろ、近くにいればあたしは必ずヒサの足でまといになる。
どうしたらいいかわからず、ただ呆然と立ち尽くすあたしにヤミが
「こっちにおいで。」
優しく手を引いてくれた。
大好きだった手があたしの手をまた、引いてくれた。
近くにいてはいけないことは、痛いほどわかるのにその場から離れたくなかった。
正直言うと、ヒサの一番近くにいたかった。
ヤミが声をかけてくれなかったら、あたしはヒサに縋(すが)り付いていた。
ゆっくりとした動作で立ち上がり、さっきの衝撃で口に溜まった血を吐き出すシン。
そして、それを静かにただ、見つめるヒサ。