総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
シン?


それとも、あたし?


わからない。


何を考えているのかも。


これからどうなるのかもわからない。


名前を呼んでも、不安が募るだけで何も現状は変わらない。


それがわかった今、あたしは自分を落ち着かせるために闇の手を握り返した。


自分を保つにはそれしかなかった。


「黒兎。賭けをしようか」


シンがヒサの正面に立った。


いくら薬に犯されていようとやはり、シンも1つのチームの総長。


シンと、ヒサの背中にはそれぞれのチームの名前と誇りを背負ってる。


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