総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
いつだって、あたしの前ではキャベツ食べてたりユウコと優しく笑う、そんな顔しか知らない。
またあたしの中にヒサの知らない顔が写された。
「じゃあ、俺が勝ったらレナと狂獣連合まるまる置いて去ってもらうぜ」
「好きにしろよ。自分に自信のない奴ほど賭けだなんだと言って、相手に自分の不安を押し付ける」
「わりぃな。そいつは、勝者になった時その名のとおり『神』となれることの不安だよぉぉおおおお!」
シンの拳が、空を裂きヒサの頬を掠める。
遂に‥‥‥始まってしまった。
もう、言葉だけじゃ説得だけじゃ収まらないとわかっていても、苦しかった。
殴り殴られる、2人。
もう、あたしにできることは何もない。
「レナ、崩れちゃ‥‥ダメだよ」
またあたしの中にヒサの知らない顔が写された。
「じゃあ、俺が勝ったらレナと狂獣連合まるまる置いて去ってもらうぜ」
「好きにしろよ。自分に自信のない奴ほど賭けだなんだと言って、相手に自分の不安を押し付ける」
「わりぃな。そいつは、勝者になった時その名のとおり『神』となれることの不安だよぉぉおおおお!」
シンの拳が、空を裂きヒサの頬を掠める。
遂に‥‥‥始まってしまった。
もう、言葉だけじゃ説得だけじゃ収まらないとわかっていても、苦しかった。
殴り殴られる、2人。
もう、あたしにできることは何もない。
「レナ、崩れちゃ‥‥ダメだよ」