総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「え‥‥」


びっくりした。


シンは親父の言うことだけはちゃんと守ってた。


「ふふ、じゃあ行きましょうか。レナ」


名前を呼ばれた子が走ってくる。


この子、レナちゃんっていうのか。


「おかぁさん、今ヨウを抱いてて手が離せないから2人のお兄ちゃんと手、繋いだげて」


「うん。はい、お兄ちゃん!」


レナちゃんが両手を俺たちに向けた。


これが俺とシン‥‥レナの出会い。


それから俺たちは、家族ぐるみで仲良くなっていった。


いつだって遊ぶときにはレナがいたし、途中からはヨウも一緒に遊ぶようになった。


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